塩谷さんカップルインタビュー







1ヶ月前の白紙の進行表


ご結婚式を1ヶ月後に控えた、
3月11日、お二人からメールが来ました。


---------------(前略)
結婚式について考えてるのは、次のことです。


「私たちがなぜ結婚式をするのか?」


★色んな人に支えられて今があることの感謝を伝える
★結婚の報告、そしてみんなにそれを承認してもらう
★私たち2人のことはもちろん、親族のことを知ってもらい両家の親睦を深める



<やりたいこと>
★人前式で全員からの署名
★私たちの紹介をそれぞれの母親にしてもらう
★できれば全員から何か一言もらいたい。ただし緊張しない雰囲気で



挙式は12時から開始できればいいなと思っています。
あとは、みんなでのんびりと過ごしたいと考えております。
あまりにも大雑把ですが、よろしくお願いいたします。
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1ヶ月前で、決まっている内容は、このメール内容のみ。


さすがに私たちも、進行表を具体化するのに、少し焦りました。


しかし、このメールのあとのわずか1ヶ月の間に、
彼らは、温かい結婚式と、お二人からゲストへの一泊ご招待旅行の日程を組み立て、

本当に、こうしたいと思っていた時間を作り上げられました。



「準備の過程を通じて、価値観が変わりました!」
「今まで参加した中で、自分自身の結婚式が一番だ!と胸を張れます」との言葉から始まったインタビュー。



結婚式について、どう考え、何が変化していきながらの準備時間だったのか。
ざっくばらんに、今だから言えますことも含めてお聞きしました。




価値観が変わった経験


(メソン)あれからご旅行はどこか行かれましたか?



(真恵さん)ベルギーとオランダに行ってきました。凄く楽しかったです。



(健一郎さん)もう、僕自身の価値観が、この結婚式の準備ですっかり変わってしまいました。今までは、最新のもの、綺麗なものを追いかけて、例えば旅行だったら、今はドバイが旬でしょう的な。そんな僕が、歴史があるもの、味があるもの、いいものを長く使うのか格好いい!という感じに変わってしまって。だから旅行先も、ヨーロッパのベルギーとオランダにしたという。



(メソン)「価値観が変わった!」という表現は凄いですね。当日の感想は改めて、いかがでしたか。



(健一郎さん)当日はあっという間で、凄く楽しかったけれども、祭りの後のような、あ、終わっちゃったなあという「寂しさ」が印象に残っていて。



(真恵さん)とても楽しかったです。準備期間から楽しかったし、自慢したい結婚式になりました。
私もあっという間で、そう、もっと自分のカメラで写真を撮れば良かったかなあと今思います。






結婚式のイメージ


(メソン)ちょっと時間を巻き戻して、準備のプロセスからお聞きしたいのですが、まず、「結婚式」そのもののイメージは何か持っていましたか?



(健一郎さん)乗り気ではなかったです。照れくさいし、一般的な結婚式はちょっと嫌だなと。やりたくない!とは思わなかったけれど、彼女と彼女のご両親のために、やれればいいかな。きっと結婚式はやってほしいのだろうなという感じ。



(真恵さん)ゲストを一杯呼んで、演出とかスポットを浴びてって感じの派手なのは嫌でした。こじんまりとやりたい。最初から、レストランで、とか、オーベルジュとかは意識してました。





(メソン)「オーベルジュ」ってご存知でしたか?



(真恵さん)よく母から聞いていたので、オーベルジュというものがあるのは知っていました。滋賀にあるとは知りませんでしたが。



(メソン)会場探しはどんな感じにすすめられましたか?








会場探しのファインプレー


(健一郎さん)僕が福井で、彼女が大阪だったので、中間ぐらいの京都、滋賀あたりって感じでまずは地域的に絞ってみて、レストランの雰囲気のところを数件、見学に行きました。



(真恵さん)いろいろ見て良かったよね。



(健一郎さん)結果としていろいろ見てよかった。数件見たことで違いがよく分かったというか。


そのうちの一カ所では、プレゼンも熱を込めてしてもらって、音楽もかけてもらって、模擬挙式のような感じでバーンと演出されて、やっぱり強く心動かされて。ここでいいかなあと揺れましたが、最後に、今日決めてもらったら、特別価格に出来ますと言われ、ちょっと待ってよ、って。両親への相談もあるし、他も見たいしと。

勇気を振り絞って「今日は決められない!」と断りました。今から思ったら、その一言がファインプレーだったよね。



(真恵さん)うん、結構がんばって、断った。



(健一郎さん)でも、正直流されていたかもしれない、という紙一重。そのときは、僕まだ、最新、きれい、新築とかに惹かれていたから。綺麗な会場でしたし。



(メソン)で、そのあと、メソンを、どうやって見つけられましたか?



(真恵さん)ネットで、見つけて、滋賀にこんなとこあるよ、って感じだったかなあ。



(健一郎さん)それで、見学の前に、まずランチに来ました。結婚式の見学にと言って行ったら、いろいろプレゼンをされると思っていたので。まず普通に一般のレストランのお客様として。



(真恵さん)それで、ダイニングや周辺の森とかの自然や木の雰囲気が凄く気に入って、ランチのお料理もとても美味しかったから。



(健一郎さん)よほどの高額でない限り、メソンがいいねと二人で決めてから、結婚式の相談に、と連絡を入れました。



メソンで話してもらったことは


(メソン)そうでしたよね。見学にお越しのときに、この前、ランチにお越しのお二人だと。それは、いろいろプレゼンされると思ってられたのですね。



(健一郎さん)そしたら、メソンさんからのお話は他のところととても違っていて。



(真恵さん)何のために結婚式をするのか?とかその一日をどう過ごしたいかとか、趣旨の話があって。



(健一郎さん)共感できるところもあって、そんなこと考えたことなかったなあと、そこから少しずつ考えるようになって。



(真恵さん)そう言われたら、お互いの家族一同が一度に集まることって、なかなかないなあって。





(健一郎さん)そんなお話を聞いていて、誕生日の意味という話を前に聞いたことを思い出しました。誕生日って皆からおめでとう!と祝ってもらえる日なんだけれど、見方を変えたら、本来は、両親に感謝する日なんだよ、産んでくれてありがとう、みたいな。結婚式も、その話と同じ感じだよねって。結婚式も、2人が主人公で皆からお祝いしてもらうという見方と、自分たちが主催者で、二人から感謝を伝える日なんじゃないかという見方の違いのようなもので。








準備途中までは「お客様」だった


(メソン)で、そこから準備が進んだ・・とは言えなかったですよね(笑)



スタッフ間でも、途中、塩谷さんのところ、準備どんな感じ?と話をしていて、そして、3月のあのメール(冒頭に掲載した内容のもの)を見て、これはさすがに間に合わないかもしれないぞ。ご自宅まで夜でもお伺いしたほうがいいんじゃないかって。



(真恵さん)そんな連絡、確かにもらいましたね。



(健一郎さん)準備の最初は、今から振り返ると、まだ非協力的というか、まだお客さん感覚というか、そのうち会場さんから、いろいろと提案してくれるんじゃないの?って。そろそろ、これ決めましょうね!次はこれかこれかにしましょうねって言ってくれるって、ずいぶん待っていたところがありました。



(真恵さん)何か連絡あった?とか言ってて。あれ、何も連絡来ないねえ、って言ったりして。








(メソン)少し言い訳をすると、いつも何も連絡をしないという訳ではないんですよ。


お二人には、何のために結婚式をするのか?という重要なポイントの、少なくとも、問いかけ自体は、確実に伝わっていると思っていたので。こちらから、一方的に「こんなことをしてはどうか、こんなことも出来るよ」と進行を詰め過ぎてしまうと、それは「言われたからやります的な」つまり、お二人がどのような時間を作りたいのか?という本質ではないと思ってまして。
ですから、先に意味合い、趣旨、コンセプトから考えてくださいね。私たちには、事例は多くありますから、こんなことをしたいけれどと相談いただければ、こうしたらどうかはお話出来ますよというお話をしたと思います。




(真恵さん)そう、その話覚えています。







そして気づいた「立ち位置と意味」


(健一郎さん)そんな他人事というか、協力的でないというか、そんな準備前半でした。でもさすがに途中で、はっと気がついて。これ、もしかして、僕らが最初に動かないと、何も進まんのではないか?どれだけがんばるのかも、手を抜くのかも、まず自分次第なんだって気づいて。



(真恵さん)みんなが時間を空けて集まってくれる訳なので、出来る限りのことを全力でやろう!とようやくスイッチが入りました。



(健一郎さん)それからは二人でいろいろと夜遅くまで話し合いました。途中ケンカもあったし、正直なんでここまでしないといけないのか、と立ち往生することもありました。でも、結局、意味ある時間をきちんと過ごすってことが大事だし、それが格好いいんだと立ち戻って、また動き出してと。



(真恵さん)準備は大変だったけれど、「意味あることに対して労力を使っている」という手応えがあったので、準備もすごく楽しかった。



(メソン)結局、当日は、一泊2日のお二人からのゲストへの招待旅行の中に、挙式とパーティを組み込んだ形になりましたね。パーティ後の夜のお食事の時、凄いなごやかで、皆さんそれぞれが十分に楽しまれている感じがとても伝わってきました。



(健一郎さん)ちょっと前後しますが、一泊で過ごすということも、会場選びのときに、沖縄とかグアムに旅行がてら皆で過ごすのも、いいなと思っていたときがあって、でも結局そうすると3日、4日と時間を空けてもらわないといけなくなるので、日程として厳しいよねってその案はすぐに消えたのですが、皆でゆっくり過ごせたらいいなという想いはずっとあったので。



(真恵さん)泊まれる!というのも、メソンに決めた大きな理由でしたし。みんなでゆっくりと過ごしてもらおうという事自体は、早くに決めてました。








家族にとっても貴重な機会


(メソン)皆さんから何かご感想はありましたか?



(健一郎さん)おじさんが、凄く良かった!これ毎年家族、親族の1泊旅行をしようじゃないかという声が上がってきてまして。



(真恵さん)うちの親族、みんなとてもメソンを気に入ってくれて、また泊まりたいって。ご飯がとても美味しかった。もっと食べたかった!と。



(メソン)いいですね。ぜひ定期的にやりましょう。(笑)お父さんのご挨拶で「お母さん、ありがとう!」という言葉もとても素敵なご挨拶でした。


<くわしくは→お父様のご挨拶(スタッフブログ)にもご紹介してます>







(健一郎さん)もう父親も70を越えましたから、何かずっと考えていたんだと思います。



(メソン)お二人の結婚式という機会が、お父さんにとってもお母さんに感謝の言葉を直接伝えるという素敵な機会になりましたね。



(健一郎さん)父親のことは、若い頃は本当に大嫌いでした。でもこうして年を重ねていくに連れて、分かることも増えてきて、今は大好きになりましたし、あとでもっとこうしていたら良かったと後悔しないように、いろいろと話をしたいなって思ってます。




(メソン)そう言えば、当日、真恵さんがとても輝いて見えてたのが印象的だったのですが、ご自身どうでしたか。



(真恵さん)そうですか?当日はとにかく嬉しかったですね。お気に入りのドレスということもありましたし、楽しかったです。



(メソン)健一郎さんは、改めてご感想はどうですか。



(健一郎さん)この結婚式と準備を通じて、いろんな人と関わって生きていくんだな、家族っていいなと実感しました。もちろん今までも考えてはいましたが、行動には移っていなかったと思う。これからも、自分が音頭をとって、関わりが深まるようなことをしていきたいと思いました。







(メソン)これからの後輩カップルに向けてのアドバイスはありますか?



(健一郎さん)いろいろと会場は見て回って、はじめて違いがわかったというか、僕もそうだったのですが、なかなか気づかないんですよね。「なぜ結婚式をするのか?」ということもぜひ考えてほしいと思います。



(真恵さん)アドバイスは、準備を自分たちがすることで、思い入れが深まって、本当にいい思い出になるので、メソンさんに相談しながら、がんばってください!ですね。







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「結婚式の意味を考える」というこのことは何度も他のカップルインタビューにも何度も出来てます。
そしてその答えは、それぞれ自分たちの答えをつかみ取ります。




何のために結婚式をするのか?を考えると、自ずと「主催者は誰なのか」という立ち位置を考えることになります。



おふたりは途中で、(準備後半で)主催者は私たちだ!と答えをつかみ取られました。



健一郎さんは、こう話してくれました。


「映画の主人公のように、二人がスポットライトを浴びて、気持ちいい時間を過ごすという結婚式もあると思うけれど、それは商売じみた演出的なストーリーがあるだけなのではないか。それもしたいならいいかもしれない。でも意味あることをきちんとやるのか格好いいんだと思うようになっていきました。」


お二人は、挙式、パーティのあと、夕食の時間も積極的にゲストをおもてなしをして、翌朝の朝食時間も、ゲストみなさんにお声かけをし、翌日はチェックアウトのあと、お二人で選んだ観光コースをゲストを率いてご案内。


翌日昼食の手配も自分たちで行って、その日の夕方、荷物の引き取りに再びメソンに帰ってこられました。



そのメソンに帰ってこられた時の印象が、インタビューで語られた祭りの後の寂しさ、ああ、もう終わってしまったという寂しさと、自慢したくなる時間でしたという言葉でした。





自慢したくなるような時間。



メソンで過ごす、ご宿泊、レストランでの時間も含めて、そんな感想を言ってもらえる場所であるということが、試行錯誤を続ける私たちスタッフにとっても、強い励みになりました。



塩谷さん、おめでとうございました。また親族会、お待ちしております。






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