メソンスタートの著。
2019.02.08
「インターネット的」(PHP新書)
糸井重里・著
「メソンは、IT産業です」と、ことあるごとに言い続けてきた。
この本が発行されたのは、2001年7月。
私たち夫婦が、メソンの土地・建物を購入したのが2002年7月。
(前オーナーから中古物件を買ったわけです)
発行の頃、ぼくは京都で印刷出版業の会社に勤めていた。
オタクな世界だったパソコン通信から、インターネットへの移行期で、
関連業界の周辺は、インターネットの登場で、紙媒体や本はこれからどうなっていくのか、
という予測が激しく行われていた時期だ。
ぼくの仕事は、組織や個人がもっている情報を、
ある目的を実現するために再編集し、媒体へ落とし込むことだと思っていたので、
「媒体が違うだけでやることは同じ」なんてぐらいに思っていた。
この本が出版される少し前に、いわゆる「ほぼ日」が立ち上がっている。
当時は文字通り、糸井さんが毎日更新する「日記」のようなものだけがあるようなサイトだった。
「とにかく様々な人たちが行きかう『にぎわい』をつくるんだ」というようなことを語られていたことが記憶にある。
広告に予算を組めないメソンの創業時代。
どんなサイトを作るかだけが、死活のかかったテーマだったわけだ。
以来、糸井さんの発言や行動を、「存亡」をかけてときどきに見続けてきた。
「誠実であること」
これが僕にとっての最大の「教え」かもしれない。