神の眼を持つ写真家
2019.02.10
「Genesis ジェネシス(起源)」(Taschen)
セバスチャン・サルガド
なんと、500ページを超える写真集。
この人を知ったのは、3、4年前の映画館のチラシから。
ヴィム・ヴェンダース監督「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」という
ドキュメンタリー映画だった。
調べてみると、ブラジルの報道写真家で、環境運動家。
戦争・労働・地球などをテーマにした、
有名なカメラマンのようだ。
閉所に行くと息苦しくなるぼくは、映画館にいく気にはならないのだが、
掲載されていた写真に強くひかれた。
しばらく、この人を忘れてしまわないように、
このチラシは冷蔵庫にはっつけておいたのだが、
期限切れの扱いをうけ、いつしかなくなったいた。
しばらくして、東京の某デパート。
ブラジルフェアのようなイベントの一角に、
この人の「genesis」が。
「おー。とうとう出会ってしまった!」
だが、あまりの重厚さに、買って帰る気にはなれず、
別ルートで入手したのだ。
ちらっとでも、中を見ていただきたい。
ある瞬間が訪れるまで、膨大な時間を費やす人だけに備わる
「神の眼」が実感できるはずだ。