<第4回>テイスティングにトライしてわかること
2019.04.26
職業柄、様々なワインの試飲会のお誘いを受ける事があります。
これまでも数回出かけたことがありますが、今回はこのブログを書くためにも気合い入れて行って参りました!
テイスティングは、舌で味わうだけではなく、全感覚を動員して感じる作業といいますが、着目するのは、外観・香り・味わいの三点。
まず、その見た目からワインの年齢やブドウの品種、醸造法や保存状態まで教えてくれるのだとか。
それらは、輝き、粘性、濃さ、透明度からわかるそうです。
今回はテラスで試飲ができましたが、自然光がない時は白いテーブルクロスなどを背景にして見ると良いとのこと。
次に空気にふれる前のアロマと、そのあとの熟成香であるブーケをチェックします。
空気にふれさせるスワーリングとは、よく見るグラスを手にしてクルクルする行為です。
私はなんだかはずかしくって、いつまでたってもテーブルにグラスを置いたままクルクルしています笑。
ワインのアロマは自然の中にある香りに重ねて表現されますが、果実の香りや、熟成香で表されるブーケは枯れ葉や紅茶、なめし皮なんていうものもあります。
この点はうちの次女が得意とするところ。ワインに限らず、ありとあらゆる匂いを嗅いで、ピーマンの匂いがする、とか、私が予想もしない表現をしています。
その感受性がうらやましい…。
最後にワインの味は、口の粘膜で感じる刺激とワインのもつ風味から伝わる味覚の両方からハーモニーが生まれるといわれます。
舌には味蕾(みらい)と呼ばれる味覚を感じる受容体があり、舌先では甘味を感じ、側面では酸味、そして奥の方では苦味を感じます。
ワインを舌全体にいきわたらせて楽しみ、そのアルコールとのバランスでワインのもつ個性がみえてくるといわれています。
今回の試飲会は、ボルドーのワインを紹介するもので、赤が、圧倒的に多いのだろうなぁと思って行きましたが、白ワインにも見事なものがありました。
もっと気軽にボルドーワインを楽しんでほしい、という主旨でしたので、鳥の唐揚げと合わせれば最高!というのものや、今、Meson で販売しているソーテルヌという地区で造られた貴腐ワインにも、とてもいいものがありました。
これはぜひ手に入れたい!
少し湿度を含んだ風に吹かれながら、美味しいワインをあれこれ試せる、楽しい一日となりました。
次回は、このボルドーワインについてもう少し学んでみたいと思います。