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「客室ノート」の謎。(その1) | 【公式】オーベルジュメソン|滋賀・何もしない贅沢を味わう籠れる宿

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「客室ノート」の謎。(その1)

2019.01.11

新年の1月1日から、新たな試みとして「客室ノート」を設置している。
 
最近はどこの宿泊施設にいっても、ほとんどみかけない。
かつて「ペンション」などの、
宿泊施設側とお客さんとの距離の近い施設で、
見かけていたものだ。
 
これは、妻が言い出し、元日にとつじょ客室に置かれた(らしい)。
ぼくは正直なところ「どうなるのやら」と少し冷ややかに見ていた。
 
次の日から「ノートにこんな内容が書かれていた」という報告が、
日々入る。
「えっ!そうなの?」
それから数日して、ある部屋のノートを見にいった。
 
そこには、こんなことが書かれていた。
 
 
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この3月に入籍予定の2人で泊まりにきました。
今日は私の誕生日で、彼が予約してくれました。実は、私には3歳になる息子がいて、今回が2度目の結婚です。
息子のことも大きな心で受け入れてくれる彼と2人で
こんな素敵なところに来られて本当に幸せです。
コテージもあるようで、今度は息子と私と新しい夫と、

今一緒に住んでいる母と4人で来たいです。

大阪から来たのですが、

近くに都会を忘れられるおしゃれで自然がもりもりの場所があって
うれしいです。
今は冬ですが、夏に来られたらもっと雰囲気が違って
また素敵かなと思います。
このノートの1ページ目に、

今日の素敵な感想を書けたことを特別に感じています。

メソンさんにとっても、ここに来られたみなさんにとっても、

そして私たちFamilyにてとっても、

幸福な1年となりますように願っています。

本当にありがとうございました。
 
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いろんな意味で、びっくりした。
このお二人、結婚はされていないカップル。
どちらもおしゃれで、クールな感じにお見受けしていた。
 
率直にご自身のことを語られ、彼への感謝とともに、
メソンへのメッセージも表明されている。
 
なにより素晴らしいのは、こんなに素直に気持ちを表現される
この女性ご自身なのだが、それを促したこのノートには、
魔力のようなものが潜んでいるのか?
 
このメッセージを見た後、
あらためて妻に、あのノートの意図はなんなのか聞いてみた。
朝のあいさつを含め、お客さん同士がなにかしら会話されていると、
その場がとてもいい雰囲気になる。
そんなちょっとしたコミュニケーションが
促せるようなことができたらいいな、ということらしい。
 
僕たちはメソンの仕事の本質は、
「それぞれの物語をもつ大切な人と、
ある意図をもってお過ごしになる時間の邪魔をしないこと」
といっている。
 
実はこの言葉、まだ自分自身が納得いくレベルに達していない。
 
この「客室ノート」。
これからのメソンが進んでいく道を
示してくれるようになるのかもしれません。

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