2021春。ウイーン移住への記録 第10回
2020.04.27
オーベルジュメソンの経営を、
まったくの素人から夫婦で始めて18年が経ちます。
そんな僕たち夫婦が1年後の2021年春、
ウイーンへ移住し、開業することが決まりました。
この連載は、移住までの顛末を記録していきます。
「今の暮らしを変えたい!」なんていう希望をお持ちの方々に、
なにかのお役に立てればとリアルタイムに書いていきます。
ちなみに移住までは、夫婦ともメソンで仕事をしております。
その後のオーベルジュメソンの経営は、わたしたちの長女が引き継ぎます。
(このブログはあくまで夫の観点から書いていきます。
妻の観点は直接お聞きください・笑)
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最近、僕たちの友人などから、オーナー交代と、
僕たち移住への動きへのお知らせに関して、
驚きとともに、宿泊施設を新たに開業することへの
「大変だねー」という反応が届くようになりました。
誤解です!
ウイーンで開業のメドが立っているのは、
美術館の「ミュージアムショップ」のような小売りのお店です。
ウイーン在住のオーストリア人が、現在も営業を続けられているショップを、
(僕たちが移住する前日まで経営を続けられているかもしれません)
在庫も含め「居抜き」で買い取り、ノウハウを引き継いでいただきながら、
スタートするというのが真実です。
決して「オーベルジュメソン」の2号店を開業するわけではありません。
ただ、少し広めのアパートメントを借りて、
一室でB&Bをやったり、
ウイーンへ留学に来る若い人たちのための下宿を提供できたら、
おもしろいかぁとは思っていますが、メインの仕事にはしません。
さて、ウイーンでの会社設立などに関して、
相談に乗ってくれそうな在日オーストリア大使館商務部へメールを送ってみました。
もちろん、日本語です。(電話が嫌いな僕にとっては、連絡方法はメール一択です)
参考までに、以下はその全文です。
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はじめて、ご連絡させていただきます。
この相談内容にふさわしい先が、
別にあるようでしたらお知らせいただければ幸いです。
現在は、滋賀県で下記のような事業をしております。
https://www.meson-box.com/
2021年の年明けから春頃に、
オーストリア人が営む、ウイーンのギャラリーショップを引き継ぎ、
日本人である私たちが営むことがほぼ決まっております。
その際に、現在わたしどもが経営している会社の支店をウイーンで設置するのか、
ウイーンで新たに会社を設立するのか、
どちらがいいのかサポートいただければと思っております。
私たちの会社は、家族経営規模のものですので、
経営者夫婦がウイーンに移住して、
ギャラリーの経営をします。
手続きの簡便さ、定住のためのビザの取得のしやすさ、
ウイーンで経営をスタートさせてからの税務上の優遇措置などに、
差があるようでしたら、教えていただければと思います。
ご判断いただく上で、
ご不明な点がございましたら、
お知らせください。
よろしくお願いいたします。
───
渡辺 様、
ご連絡ありがとうございます。オーストリア大使館商務部の〇〇〇〇(注・実名省略)と申します。初めて連絡させていただきます。
この度、貴社の海外出店に関しオーストリアへの進出をお考えいただき、ありがとうございます。
本件は海外出店などオーストリアへの企業進出を支援する「オーストリア経済振興会社」(https://investinaustria.at/ja/) との相談になるのですが、明日午前に電話での打ち合わせが可能でしょうか。
その為、貴社概要、ビジネスプランに関し、英語の資料がございましたら、ぜひ送っていただきたくお願いいたします。
但し、まだ情報収集の段階であるとか、資料準備が間に合わないということであれば、打ち合わせの際に、先ずは詳しくお話をお聞かせください。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
オーストリア大使館商務部
商務官
〇〇〇〇〇・〇〇〇〇(注・実名省略)
───
「おー!返事があった!」
「オーストリア大使館やるやん」なのです。
このメールの文章、ご本人が書いたのか、
日本人の秘書のような人が書いたのか。
ちゃんとした日本語です。
こんなことでも、オーストリアという国への信頼度が、
急速に高まったりするわけです。(笑)
そして、翌日大使館に電話することになります。
(電話での打ち合わせって、どういうことやねんと思いながら)