犬連れでのお部屋食は、慎重なチョイスが必要です。
2023.07.01
オーベルジュメソンでは、
お部屋食でのイタリアンのフルコースを提供できる客室がある。
お好みの音楽が流れる中、大切な人たちと美味しい料理を食べながら、いい時間を過ごす。
このスタイルだからこそ、味わえる雰囲気がある。
この時間を、犬連れの方にも味わっていただきたいと願っている。
だから、部屋食かダイニングか、食事の場所をチョイスできる。
ただこのチョイス、飼い主みなさんの見極めがとても重要となる。
「うちのワンちゃんと、いっしょにごはんが食べられる!」と、安易な判断は最悪の結果を招きかねないから。
スタッフは全5皿から7皿のコースを、1皿ずつ客室にお運びする。
さらに、セッティング、ドリンクの追加、パンのおかわり、あとかたずけなどが適宜。
つまり最低でも10回は、客室に入ることになる。
見知らぬ人間や人間の食べ物に激しく反応する犬は少なくない。
ふだんの暮らし方やしつけも様々。
私たちが客室に入ると、威嚇する犬・遊びたい犬が様々に反応する。
そのとき、どうなるか。
料理を食べるどころではなく、鳴き声をいさめようとしたり、スタッフに向かおうとする行動を抑えようとしたり、抑えきれないときには別室へ連れて行くことになりかねない。
これが、1回の食事だけで、10回繰り返される。
私たちの願いとは、真逆の結果となる。
私たちは、「大切な人たちと美味しい料理を食べながら、いい時間を過ごす」
このために、努力しているのに…。
残念でならないのだ。
だからこそ、事前の飼い主のみなさんの見極めが大切。
よくできたワンちゃんをお連れの際の食事の風景は、とてもいいもの。
だが、みずからの飼い犬を決して甘く評価してはいけない。
我が家にも飼い犬がいるが、旅行には同行させない。
私たちの責任だが、「出来がわるい」からだ。