Loading...

ご予約

前オーナーブログ | 【公式】オーベルジュメソン|滋賀・何もしない贅沢を味わう籠れる宿 - Part 4

Story

滞在中の楽しみ方を、
周辺のスポットや季節のトピックを
交えてご紹介しています。

2021春。ウイーン移住への記録 第3回

2020.04.15

オーベルジュメソンの経営を、

まったくの素人から夫婦で始めて18年が経ちます。

そんな僕たち夫婦が1年後の2021年春、

ウイーンへ移住し、開業することが決まりました。

この連載は、移住までの顛末を記録していきます。

「今の暮らしを変えたい!」なんていう希望をお持ちの方々に、

なにかのお役に立てればとリアルタイムに書いていきます。

 

ちなみに移住までは、夫婦ともメソンで仕事をしております。

その後のオーベルジュメソンの経営は、わたしたちの長女が引き継ぎます。

(このブログはあくまで夫の観点から書いていきます。

妻の観点は直接お聞きください・笑)

────────────────────────────────

 

オーベルジュメソンを立ち上げてから、

ずっと思い続けてきたことがあります。

「経営者が僕たちじゃなかったら、

ここはもっといい宿泊施設になっていたかもしれない」と。

経営者としては、3流を自認しています。

 

2代の前オーナーから引き継いだためか、

メソンは、ぼくたちの「所有物」というよりは、「預かり物」。

次へ引き渡すまでの「管理人」感覚をずっともってきました。

 

それでも18年間、精一杯心地よい時間と場を提供できるよう、

誠実に努力してきましたが、

「もうこれ以上は僕たちの手に余る」という思いも募っていました。

ですから、数年前から後継者を探しはじめます。

すると、長女(当時は大学生でしたが)が手を上げました。

卒業後少しずつ、経営移行の準備を始めています。

 

次は、僕たちの「次」をどうするか。

そんな時の、ブダペスト・プラハ・ウイーン行きだったわけです。

 

ウイーンでトラベロコを通じて出会ったのは、僕たちより少し年長の女性(Lさん)でした。

ホリイゲ(ウイーンの居酒屋さん)で、ビールやワインを飲みながら、

「ヨーロッパで、ぼくたちにできることがある気がしてるんです」

なんて話も聞いてもらっていました。

 

Lさんは、「移住されるんでしたら、お手伝いしますよ」と。

後日、Lさんのご主人とも食事の機会がありました。

オーストリアの超高級ワインやワイングラスの輸出や、

日本の「しめじ」の栽培をオーストリアで始めるなど、

全貌がよくわかりませんが、現地で事業を立ち上げている方。

このご夫妻との出会いで、僕たちは本気モードに入りかけて、帰国します。

 

この時の僕たちの新たな仕事のイメージは、

ウイーンで小さな宿泊施設を始めることでした。

帰国してから、観光情報でないウイーンやオーストリアについて、調べ始めます。

 

国の面積は、北海道程度。ウイーン人口は札幌市と同じぐらい。

とても小さな国ですが、一人当たりGDPは日本よりはるかに上。

豊かな国なのです。

ご紹介いただいた不動産サイトを見ていても、

小さいとはいえ宿泊施設ができるほどの規模の価格は、

僕たちが準備できる一桁上の金額です。

 

「どうしたのものか?」

なんとか打開策はないものかと、

今年の1月末をメドに、再度ウイーンを訪れるプランを練りだします。

 

 

 

←第1回へ  →第4回へ

 

2021春。ウイーン移住への記録 第2回

2020.04.15

オーベルジュメソンの経営を、

まったくの素人から夫婦で始めて18年が経ちます。

そんな僕たち夫婦が1年後の2021年春、

ウイーンへ移住し、開業することが決まりました。

この連載は、移住までの顛末を記録していきます。

「今の暮らしを変えたい!」なんていう希望をお持ちの方々に、

なにかのお役に立てればとリアルタイムに書いていきます。

 

ちなみに移住までは、夫婦ともメソンで仕事をしております。

その後のオーベルジュメソンの経営は、わたしたちの長女が引き継ぎます。

(このブログはあくまで夫の観点から書いていきます。

妻の観点は直接お聞きください・笑)

────────────────────────────────

 

ブダペスト・プラハ・ウイーン

この3都市は、

ハンガリー・チェコ・オーストリアと3つの国に分かれます。

すべて欧州連合(EU)に加盟していますが、

ユーロが使えるのは、オーストリアのみ。

他の2国は、通貨は自国の通貨です。

言語もバラバラ。

ウイーン以外は、カタコト英語ではほとんど通じません。

 

また、旧社会主義国だったところでは、

「わたしの仕事はお客さんのためにある」なんていう感覚は皆無。

楽しそうに働いている姿は、ほとんど見当たりません。

 

ホテル・飲食店以外のトイレは、基本有料。

ウォシュレットは皆無。

飲食店での水は有料、などなど。

些細なことに聞こえるかもしれませんが、

そこにいるための「ベース」の部分が、

日本での感覚と少しずつズレています。

 

元来、コミュニケーションが苦手な僕にとっては、

飛行機に乗って移動する、という大きな苦行を乗り越えたのに、

日々苦行が続いていきます。

 

そんな中で、「トラベロコ」を通じた、日本人と出会います。

「砂漠でオアシスに出会うってこのことか」

本当に僕にはそう思えたのです。

 

同時に、「ここでぼくたちにできることがあるかもしれない」と、

思い始めます。

 

オーベルジュメソンは、外国からの予約をあまり受け入れないようにしています。

つまり、日本人にとっての「心地よさ」を18年間追及してきたつもりです。

この経験を生かせば、ぼくたちにもヨーロッパで、オアシスが作れるかもしれないと。

 

おまけに、ここで出会った日本人の方々が、

ユニークで、僕たちの移住をサポートいただけそうな可能性を秘めていました。

 

 

 

←第1回へ  →第3回へ

 

 

2021春。ウイーン移住への記録 第1回

2020.04.14

オーベルジュメソンの経営を、

まったくの素人から夫婦で始めて18年が経ちます。

そんな僕たち夫婦が1年後の2021年春、

ウイーンへ移住し、開業することが決まりました。

この連載は、移住までの顛末を記録していきます。

「今の暮らしを変えたい!」なんていう希望をお持ちの方々に、

なにかのお役に立てればとリアルタイムに書いていきます。

 

ちなみに移住までは、夫婦ともメソンで仕事をしております。

その後のオーベルジュメソンの経営は、わたしたちの長女が引き継ぎます。

(このブログはあくまで夫の観点から書いていきます。

妻の観点は直接お聞きください・笑)

 

この移住計画は、2019年の1月から2月にかけての旅行が発端となります。

 

オーベルジュメソンでは、その2年ほど前から、

閑散期になってしまうこの時期の2週間ほどを休業し、

仕事のレベルアップのためのリフレッシュ期間として、

海外へ出ることを推奨してきました。(自己負担でですが)

 

私たち夫婦は、ニューヨーク、地中海クルーズとでかけ、

この年は、ブダペスト・プラハ・ウイーンへ向かうことになります。

 

僕自身は、閉所・高所恐怖症。

パニック障害があるので、飛行機に乗るのは勘弁してほしい立場です。

ですからこのシーズンを前に、妻は「女性の一人旅」的な本を買い込み、研究を始めます。

その結果が、ブダペスト・プラハ・ウイーン

 

「長女と行ってきたらー」と、のらりくらり、はぐらしていましたが、

長女が大学の卒業旅行で、「バルト三国に行く!」と言い出し、

僕がお供することが決定的になります。

 

僕たちが旅に出るとき、あらかじめ観光情報を十分に入手し、

スケジュールを決めて出発するということをあまりしません。

 

それで、いいのかどうか。

後悔することもありましたから、

今回は「トラベロコ」(現・ロコタビ)を利用して、

現地に住む日本人の方とセッティングして、

いっしょにディナーを食べながら、

観光情報や暮らし方をお聞きすることにしました。

 

「旅は人」

なかば自省を込めながら、そのことを実感することとなります。

 

→第2回へ

「えっ?このお2人?」

2019.04.08

その日は、ぼくが駅まで宿泊の方をお迎えに。

「えっ?このお2人?」

 

予約の段階では、必ずしも年齢がわからないので、

送迎の対象を見つけるのは、

「男女比」みたいなことになることが多い。

(昇降客が極端に少ない駅なので、難しくはないのですが…)

 

なぜ、動揺したのか?

想定外に若すぎたのだ。

 

そこに現れたのは、20歳に至っているかどうかの女性2人。

おそらく創業以来、一組あたりの最年少記録だと思う。

 

「あばあさんが、福引であたったのをもらったんですもらったんです」

「オーベルジュチケット」というギフト用につくられた商品があり、

それを譲り受けたお孫さんが、友だちと2人でやってこれられたわけだ。

 

僕には一抹の不安が湧く。

「この世代にメソンはどう受け取られるんだろう?」

 

この不安は、杞憂だった。

こんな感想が「客室ノート」に残されていた。


友人と2人で泊まりにきました。

部屋も広くてゆっくりと過ごすことができ、アメニティーも豊富で良かったです。

食事も豪華で、とても美味しかったです。

 

私たちは大阪から来たのですが、こういったゆっくりと過ごす、

という旅行は考えたことがなく、どんなものだろうと思っていたのですが、

ゆっくりまったりと過ごすことが出来、オーベルジュの名の通り良い旅行となりました。

 

私たちは友人との旅行は今回が初めてなのですが、

この旅行が良すぎて、これからの旅行のハードルが上がりそうです!

 

1泊2日でしたが、楽しい時間をありがとうございました。

 


 

ほっと、しました。

とてもうれしい感想でした。

私たちが考えるウエディングのこと。

2019.03.17

いま、ブライダル業界は混迷している。

 

少子化、婚姻数の減少に加え、

結婚式を実施する割合が減り、参加人数も減少の一途。

 

5年ほど前まで結婚式場は増え続けていたが、

少しづつ閉めるところがでてきているようだ。

継続しているところも、売り上げの維持に懸命なのだ。

 

創業から数年間、メソンの経営はウエディングの売り上げが支えてくれた。

でも、いつも新規を追い続けるこの部門は、

経営の安定には当てにはできないと、

ここ10年以上は宿泊部門にエネルギーも資金も投入してきた。

 

 

そんな今、オーベルジュメソンのウエディングサイトの

リニューアルの準備をはじめた。

 

こんな混迷の時期だからこそ、

私たちがウエディングに、あらためてきちんと取り組む意味があるんじゃないかと。

 

これまで、数百組の結婚式をともにしてきた経験から、

あらためていま考えていることをまとめた。

完成一歩手前の段階のサイト用の原稿だが、

お読みいただければと思う。

 


 

●見出し

「メインテーマは、感謝を伝えること」
「主催者は、自分たち」

ここからすべてを組み立てなおす、
新しいウエディングのかたち。

 

●本文 

「結婚式をする意味」がわかりにくくなってきている今。
私たちは、ウエディングの本質の捉えなおしが必要だと考えます。

 

結婚とは、お二人がそれぞれの家族から自立し、
新たな家族をつくること。

 

だから結婚式は、いわばお二人の「自立宣言」の場。

 

自身の成長に様々にかかわっていただいた方々を、
一堂にお招きし、これまでの感謝を伝え、
これからの生きていく道を見守っていただく。

 

ウエディングという大切な時間は、
そのための場とするということ。

 

そして、その場を自分たちでつくってみようと。

 

ここから一緒につくりあげていきたいのです。

 

 

<少しだけ非日常の、あらたまった空間と時間が必要です。>

 

オーベルジュメソンは、森の別荘地にあります。
ここに流れているのは、ゆったり流れる「森の時間」。

 

あたたかな空間、洗練されたお花、
多くの方々に「おいしい」と評価されているフレンチスタイルの料理。

 

そんな非日常の場と時間を設定することで、
日常では考えられない、
あらたまったメッセージが生まれてきます。

 

<ゲストとのコミュニケーションのための「4つのしかけ」>

・チャペルは対面式。
・パーティーは、ビュッフェスタイル。
・お二人のセンス+3つのスタイル。
 【モダン】【エレガンス】【シャビー】
・オーベルジュだから宿泊可能

 

 It’s your style wedding.

 

 

<「主催者」の想いをかたちにするのは、むずかしくない。>

 

オーベルジュメソンがウエディングを手がけてから、
すでに数百組。
お二人からじっくりお話しを伺いながら
「新たなウエディングのかたち」に挑んできました。

 

ですから、外部パートナーとともに、
経験はたくさん蓄積していますが、
いつも新鮮に向き合います。

 

お二人にとって、
とても素直なきもちで臨める、
本当のウエディング。

 

ごいっしょにつくりあげるお手伝いを、
これからもずっと。

 

旅から湧く妄想。

2019.03.10

この2月に中欧の3都市に旅行した。

 

この期間、「トラベロコ」というサイトを通じて、

そのエリアに在住する日本人の方々と、

1回ずつ食事をともにしていただいた。

 

下記は、その中のお一人に日本に戻ってからお送りした、

メールの一部です。

 


 

大変お世話になりました。

日本に帰ってから、仕事復帰まで中2日とりましたので、
なんとか正常な状態に戻れそうです。

 

宿泊業を営む私たちが、あらためて痛感したことは、
どの土地を訪れるのであれ、
旅の良し悪しの評価のベースは、

食事・ホテル・人が占める割合が非常に高いのだということ。
つまり、宿泊施設は決定的要素をになっているということです。
(私たちのオーベルジュは、原則2食付きでしか予約を受け付けません)

 

この感覚に、かなりドキッとしました。
私たちは、こんな重い覚悟で日々仕事をしていたか、という感じでしょうか。

 

今回、ブダペスト→ウイーン→プラハの3都市、4つのホテルで宿泊しました。
うち3つのホテルは、日本の旅行代理店の低価格のフリープランによるチョイス。

そんな旅だったこともあってか、
上記のようなことを強く思うのかもしれません。

 

母国語圏が、非常に狭い日本人にとって、
外国旅行はつらいものがあります。
その意味で、日本人にによる日本語の旅のアドバイザーの存在は、とてもありがたい。
旅の良し悪しを決めかねない、「人」がそこにかかわってくれるからです。

 

もちろん、個人差はあると思いますが、
レストラン、宿泊も含め、比較的安価な施設ほど、
おおよそスタッフに「私の収入は、あなたの支払いが源泉になっている」

という感じを持ちません。

その国あるいは地域がもつ「働くこと」にたいする、

ある「基礎」ができあがってしまっているのでしょう。

そこに、会話が成り立ちにくいという要素が加わります。

 

日本人がヨーロッパを旅する「苦行」は、施設的な要素もあります。
「公衆的トイレが有料」「ウォシュレットがない」「バスタブがないホテルがある」…。

 

「自分たちが、日本人のくつろぎにふさわしいホテルをつくったらいいんだ!」
今回の旅で、強く思ってしまったわけです。
私たちには、そのための経験はあると。

 

宿泊施設できちんと経営は成り立たせつつ、
音楽やバレエなどで留学してくる若い日本人の「下宿」的な要素も

併設できたらいいなぁなどと妄想も…。
(旅の出発直前に「のだめカンタービレ」を見ていたわけです。)

 

いまのオーベルジュ同様、ゆっくりとリニューアルを繰り返し、
経営を安定させていくような流れになるでしょう。
ウイーンの歴史や文化を大切にしながら、
日本人にとって心地のいい施設に仕上げていく。

 

 

飛行機に乗ることをできるだけ避けたい私が、
多様な文化を楽しめる大陸に居を移せることは、
何よりの楽しみです。

 

これまでの経験を活かしながら、
これからのゆったりした暮らしと、経営をきちんと両立させる方法として、
実現の可能性を模索していきたいと思います。

 


 

と、妄想しているのは楽しいものです。

「トラベラーズチョイス™ ホテルアワード2019」全国Top10にランクインしました。

2019.01.26

 

世界最大の旅行口コミサイトTripAdvisor
トラベラーズチョイスホテルアワード

<2019年 小規模ホテル部門>全国10位を受賞しました。

2013年から6回目の受賞となります。

 

1位 Mume(京都府)

2位 白馬リゾートホテル ラ・ネージュ東館(長野県)

3位 5千尺ホテル(長野県)

4位 アルカナ イズ(静岡県)

5位 ラ・ジョリー元町 by WBF

6位 アンシェントホテル浅間 軽井沢(長野県)

7位 サンカラホテル&スパ 屋久島(鹿児島県)

8位 星野リゾート 界 松本(長野県)

9位 汀邸 遠音近音(広島県)

10位 オーベルジュメソン(滋賀県) 

11位 奥の院 ほてる とく川(栃木県)

12位 湯宿 だいいち(北海道)

13位 那須陽光ホテル(栃木県)

14位 ウィズ ザ  スタイル福岡(福岡県)

15位 ホテル富貴の森(長野県)

16位 リバーリトリート雅樂倶(富山県)

17位 別邸 仙寿庵(群馬県)

18位 箱根エレカーサ ホテル&スパ(神奈川県)

19位 ホテル うみね(大分県)

20位 温泉寺 夢殿(山梨県)

21位 クラスカ(東京都)

22位 百名伽藍(沖縄県)

23位 サニーデ・リゾート(山梨県)

24位 星野リゾート 界 熱海(静岡県)

25位 ザ・テラスクラブ アット ブセナ(沖縄県)

 

詳細はこちらから。

 

 

 

【これまでの受賞歴】


<2018年 小規模ホテル部門>

1位 Mume(京都府)
2位 アンシェントホテル浅間 軽井沢(長野県)
3位 五千尺ホテル(長野県)
4位 オーベルジュメソン(滋賀県)
5位 サンカラホテル&スパ 屋久島(鹿児島県)
6位 白馬リゾートホテル ラ・ネージュ東館(長野県)
7位 アルカナ イズ(静岡県)
8位 フェニックスホテル(長野県)
9位 奥の院 ほてる とく川(栃木県)
10位 ザ・テラスクラブ アット・ブセナ(沖縄県)
 
 
<2018年 ファミリー部門>
 
1位 クラブメッド石垣島(沖縄県)
2位 ホテルユニバーサルポート(大阪府)
3位 ホテル日航アリビラ ヨミタンリゾート沖縄(沖縄県)
4位 東京ディズニーランドホテル(千葉県)
5位 ヒルトン東京ベイ(千葉県)
6位 ヒルトン沖縄北谷リゾート(沖縄県)
7位 ホテルオークラ東京ベイ(千葉県)
8位 シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉県)
9位 東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ(千葉県)
10位 フレーザーレジデンス南海大阪(大阪府)
11位 ザ パーク フロント ホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府)
12位 ホテル オリオン モトブ リゾート&スパ(沖縄県)
13位 オーベルジュメソン(滋賀県)
14位 オキナワスパリゾートエグゼス(沖縄県)
 

<2016年 ファミリー部門>

1位  ホテル日航アリビラヨミタンリゾート沖縄
2位  シェラトン・グランデ・トーキョー・ベイホテル
3位  東京ディズニーランドホテル
4位  ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート
5位  ヒルトン東京ベイ
6位  カフーリゾートフチャク コンド・ホテル
7位  東京ディズニージー・ホテルミラコスタ
8位  ホテルユニバーサルポート
9位  クラブメッド北海道
10位  ANAホテルインターコンチネンタル万座ビーチリゾート
11位  ホテルエミオン東京ベイ
12位  JALプライベートリゾートオクマ
13位  オーベルジュメソン

 

<2015年 ベストサービス部門>

1位  ホテル ムメ
2位  フォーシーズンズホテル丸の内 東京
3位  パークハイアット 東京
4位  アンシェントホテル浅間 軽井沢
5位  帝国ホテル東京
6位  村のホテル 住吉屋
7位  マンダリン オリエンタル 東京
8位  アクアアルパインホテル
9位  ザ・キャピトルホテル東急
10位  シャングリラ ホテル 東京
11位  ダブルブラックホテル
12位  南洲館
13位  ホテル龍名館東京
14位  倭乃里 
15位  東京ステーションホテル
16位  セント レジス ホテル 大阪
17位  白馬リゾートホテル ラ・ネージュ東館
18位  パレスホテル東京
19位  オーベルジュメソン
 
 
<2015年 ファミリー部門>

1位  ホテル日航アリビラヨミタンリゾート沖縄
2位  東京ディズニーランドホテル
3位  シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
4位  カフーリゾートフチャク コンド・ホテル
5位  ヒルトン東京ベイ
6位  ホテルオークラ東京ベイ
7位  東京ディズニージー・ホテルミラコスタ
8位  ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート
9位  ホテルエミオン東京ベイ
10位  ザ・ブセナテラス
11位  ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート
12位  ホテルユニバーサルポート
13位  オーベルジュメソン

 

<2014年 ファミリー部門>

1位  ホテル日航アリビラ ヨミタンリゾート沖縄
2位  ヒルトン東京ベイ
3位  オーベルジュメソン
 

 

<2013年 ベストサービス部門>

1位  ホテル ムメ
2位  フォーシーズンズホテル丸の内 東京
3位  パークハイアット 東京
4位  プライベートステイホテルたちばな
5位  アクアアルパインホテル
6位  オーベルジュメソン

「客室ノート」の謎。(その2)

2019.01.11

(できれば、 「客室ノートの不思議。(その1)」 からお読みください。)

 
もうずいぶん前の話になるが、
とある旅行の口コミサイトで、
日本ナンバーワンの高い評価をうけていた
京都の小さなホテルのオーナーに
どうしてそんなことがなるのか、
話をうかがいに行ったことがある。
(今は小規模ホテル・世界No.1!)
 
そこは、メソンとたいして客室数は変わらないのに、
口コミ数も多いのだ。
 
そのオーナーは、「特別なことはなにもしていない。
外国人の宿泊客が圧倒的に多いことが要因だと思う」と語っていた。
 
「インバウンド」なんて言葉が、日本になかった頃、
外国からの旅行者を強く意識して、
中~高価格帯のアジアンテイストのB&Bを、
宿泊業界未経験の独身女性が祇園の骨董街につくった施設だ。
 
それが見事に当たった。
そのころで外国人が9割程度を占めていたように思う。
 
「日本人は、口コミサイトで評論・評価しようとするが、外国人は感謝を投稿する。
だから自然と評価が高くなり、数も増え、
ランキングが日本ナンバーワンになっているだけだ」と。
 
そのころメソンは、この施設にランキングで肉薄していた。
でも、この施設がある限り、日本ナンバーワンにはなれないとも思っていた。
 
おそらく、このオーナーがおっしゃるとおり、
外国人旅行者に、事実上門戸を閉ざしているメソンでは、
難しいのだろうと思ったのだ。
 
 
 
そこで、「客室ノート」。
 
 
この正月にスタートした試みでは、
宿泊組の半数程度が記入されている。
 
この割合の高さには、驚かされる。
内容は、メソンのあらゆる面での素晴らしさ!と、感謝の表明!だ。
 
ご記入いただくみなさんからすれば、
まったく「匿名性」がない状態でお書きになるわけなので、
どうしても高評価寄りになるのはやむを得ない。
 
「書かない」という選択肢は当然あるわけで、
おそらく「書くという行為」には、なにかしらのモチベーションが必要になる。
 
我が身に置き換えてみると、
「感謝」を表明するに足りる体験がそこにあったということなのだろうと推察できる。
(あるいはクレームの嵐か?)
 
ここ1~2年、宿泊サイトや口コミサイトへの投稿が、
極端に減っている。
SNSという個人がメディアをもつ時代。
口コミサイトの地位が低下しているのだと、一般的には評される。
 
投稿される側からみると、「投稿に至るレベルの仕事に至っていないのかもしれない」
というマイナス思考も働く。
反応がわからなくなってるというのは、少しつらいものがあるのだ。
 
 
そこに「客室ノート」が登場した。
評論ではない、素直な気持ちを手書きで伝えていただけるメディアができたのかもしれない。
 
高評価へのブレを念頭に置きつつも、
それは、働いている人間のモチベーションに確実につながる。
 
ここでの内容は、ランキングとは無縁だが、
私たちにとってとてもうれしいメディアになるのかもしれない可能性がある。
 
 
ですから、ご宿泊されるみなさん。
心優しい内容をご記入ください。
心よりお待ちいたしております。

「客室ノート」の謎。(その1)

2019.01.11

新年の1月1日から、新たな試みとして「客室ノート」を設置している。
 
最近はどこの宿泊施設にいっても、ほとんどみかけない。
かつて「ペンション」などの、
宿泊施設側とお客さんとの距離の近い施設で、
見かけていたものだ。
 
これは、妻が言い出し、元日にとつじょ客室に置かれた(らしい)。
ぼくは正直なところ「どうなるのやら」と少し冷ややかに見ていた。
 
次の日から「ノートにこんな内容が書かれていた」という報告が、
日々入る。
「えっ!そうなの?」
それから数日して、ある部屋のノートを見にいった。
 
そこには、こんなことが書かれていた。
 
 
────────────────────────────
 
この3月に入籍予定の2人で泊まりにきました。
今日は私の誕生日で、彼が予約してくれました。実は、私には3歳になる息子がいて、今回が2度目の結婚です。
息子のことも大きな心で受け入れてくれる彼と2人で
こんな素敵なところに来られて本当に幸せです。
コテージもあるようで、今度は息子と私と新しい夫と、

今一緒に住んでいる母と4人で来たいです。

大阪から来たのですが、

近くに都会を忘れられるおしゃれで自然がもりもりの場所があって
うれしいです。
今は冬ですが、夏に来られたらもっと雰囲気が違って
また素敵かなと思います。
このノートの1ページ目に、

今日の素敵な感想を書けたことを特別に感じています。

メソンさんにとっても、ここに来られたみなさんにとっても、

そして私たちFamilyにてとっても、

幸福な1年となりますように願っています。

本当にありがとうございました。
 
────────────────────────────
 
 
いろんな意味で、びっくりした。
このお二人、結婚はされていないカップル。
どちらもおしゃれで、クールな感じにお見受けしていた。
 
率直にご自身のことを語られ、彼への感謝とともに、
メソンへのメッセージも表明されている。
 
なにより素晴らしいのは、こんなに素直に気持ちを表現される
この女性ご自身なのだが、それを促したこのノートには、
魔力のようなものが潜んでいるのか?
 
このメッセージを見た後、
あらためて妻に、あのノートの意図はなんなのか聞いてみた。
朝のあいさつを含め、お客さん同士がなにかしら会話されていると、
その場がとてもいい雰囲気になる。
そんなちょっとしたコミュニケーションが
促せるようなことができたらいいな、ということらしい。
 
僕たちはメソンの仕事の本質は、
「それぞれの物語をもつ大切な人と、
ある意図をもってお過ごしになる時間の邪魔をしないこと」
といっている。
 
実はこの言葉、まだ自分自身が納得いくレベルに達していない。
 
この「客室ノート」。
これからのメソンが進んでいく道を
示してくれるようになるのかもしれません。

「オーナーさんの趣味ですか?」

2018.04.26

 

先日、リニューアル後の「ログコテージ」にご宿泊になった方に、
この部屋のインテリアは、「オーナーさんの趣味ですか?」と聞かれた。

 

不意を付かれた感じで、まったくうまく答えられなかった。

 

あれは、わたしたちの好みなのか?
そんなふうに考えたことがなかったのだ。

 

前オーナーから買い取り、
オーベルジュを立ち上げた16年前、
客室は事実上「ログコテージ」1室しかなかった。
他にもベッドがある部屋はたくさんあったが、
明らかに時代から取り残されていた。

 

事実上1室しかなかった客室は、
わたしたちの暮らしを支え、全体で5室に増えていたリニューアル前まで、
最も売上げを上げてくれていた人気の客室だった。

 

文字通り、オーベルジュメソンを象徴する客室を、
リノベーションしたのだ。

 

これまで宿泊いただいた方々、リピートいただく方々の、期待を裏切らない、
オーベルジュメソンのこれからの「王道」をどうつくりあげるか、
という課題は結構重いものだった。

 

「現役を引退したバラク・オバマの森の別荘」
そんな事を苦し紛れにいいだした。
苦し紛れだが、このコンセプトは、
これからのメソンの「王道」にはふさわしいと思った。
ここから、プランはスタートした。

 

でも誰も、オバマ氏の暮らしも好みも知らない。
輸入家具屋さん、アンティークショップや、古材屋さんなどを、
建築家とめぐりながら、少しずつプランが固まっていく。

 

工務店さんの提案もありながら、
できあがったのがいまの「ログコテージ」だ。

 

もちろん、最終的に〇×つけていったのは、わたしたちだが、
「あなたたちの趣味なのか」といわれると、
「わからない」という答えが正直なところだ。

 

判断基準は、わたしたち内部にあるのではなく、
「メソンをどう導いていくか」という外部にあるからだ。
「メソン」はわたしたちの所有物ではなく、
次世代に引き渡すべき「預かりもの」という感覚があるからだと思う。

 

選択したのは、まぎれもなくわたしたちだが、
「わたしたちの好み」が判断基準ではないということが、
この時の正確なお答えなのかなぁ?

 

まだ、どうもしっくりこない。